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人の瀬

作詞:高橋勇成
作曲:高橋勇成

視線で追えるものだけ 詞先で作り上げてきた
鎧も服も持たない 丸裸の分身を

海が見えたから急ごう 眩しい波のあるうちに
擦り減らすのは心じゃない その靴底と知るために

差し延べられた声の光に 見惚れていただけの非力さよ
これからいくつ返せるだろう この情熱を残したままで

犠牲にすべきものほど 理性で追いつけなくなる
畳に貼りついた足の 神経がねじれて痛い
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二つとない空の下で 眩しい君が去らぬうちに
繰り返すのは言葉じゃない その呼吸の熱い断続

変わらぬ朝に人は流れて 閉じられぬ思いに舌を切る
このまま誰が救われるだろう 音のない夜に声も出なくて

差し換えられた声に気づかず 転がされていただけの滑稽さ
これからいくつ落とすのだろう 俺にはいくつ残るのだろう

差し延べられた声の光に 見惚れていただけの非力さよ
これからいくつ返せるだろう この情熱を残したままで