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田中ヒメ



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田中ヒメ

花れ話れ

作詞:田中ヒメ
作曲:秋浦智裕

夕焼け小道に
並んだ二つの影 つぶやいた
「明日私が消えてなくなったらどうする?」なんてさ
冗談だよ、笑ってさ誤魔化して
見透かされないように早足で追い越した

当たり前なんて
触れられる距離じゃ気付けないから
近くて遠いこの距離を利用した
悟られないように

春が来ても夏が来ても
あなたと二人 寄り添っていたいから
瞳の奥の本音を覗いては望んだ
紡(つむ)ぐ音も、纏(まと)う空気も
宝物だよ どうか笑っていて
はなればなれになっても
遠くから手を取って

真っ直ぐ見つめるその眼差(まなざ)しにすら俯(うつむ)いた
もっと気楽に考えられたなら
欲張り、なんてさ
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踏み出せない気持ちが苦しくて
戯(おど)け話(ばなし)だったら笑わせられるのにな

当たり前だから
カタチ残して刻(きざ)みつけた
あなたとここまで歩んできた日を
忘れてしまわぬように ねぇ

建前と本音
嫌われないように
繕(つくろ)っても 濁(にご)ってる
笑っても 晴れないな
このままじゃダメだ
私、言わなくちゃ

秋が来ても冬が来ても
あなたを側で 見届けていたいから
心の奥の本音を解(ほど)いては届けた

惑(まど)う理由(わけ)も、噤(つぐ)んだ口も
ありのまま今 全部伝えるから
こんな私でよければ
これからも手を取って