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京山幸枝若(二代目)



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京山幸枝若(二代目)

長谷川伸原作「関の弥太っぺ」より 弥太っぺ情け宿

作詞:松井由利夫
作曲:村沢良介

渡世 柵 一寸先は 闇が七分の旅鴉
残る三分は 一天地六関の弥太っぺ
黄昏どきは
どこか寒そな どこか寒そな…
三度笠
なんの 恨みもない人を
斬れば草鞋の紐が泣く
「ご免なすって…手前、関の弥太郎と申します
おかみさん、しばらくの間 この子を預かって
貰う訳にはいきませんか
なぁに、すぐに迎えに参りやす
よろしゅう、お頼の申します」

縞の合羽を四つにたたみ
枕がわりの花筵
夢と涙はきっちり捨てた
関の弥太っぺ 気がかりひとつ
人情あずけた 人情あずけた…
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吉野宿
「ほら、紅い梅に白い梅
いい香りだぜ…
春が来れば花が咲く
お小夜ちゃん、…俺のことを恩人だと
思っているらしいが、
俺らぁ、 おめえのお父っつあんを
手に掛けた男だ
俺のことは忘れて、可愛いお嫁さんになって、
倖せに暮らすんだぜ…」

恩は売らねえ 貰いもしねえ
野暮な啖呵が置き土産
筋目区別の始末はつけた
関の弥太っぺ
真っ平御免
甲州街道 甲州街道…
どこへ飛ぶ